千川ぎっくり腰｜ぎっくり腰専門

高齢者の骨が萎縮してぎっくり腰になることがあるが、萎縮とは組織や臓器、細胞の容量が少なくなることを意味する。細胞のもともとの数は変わらない。高齢者に代表的なものは骨粗しょう症や筋肉の削痩、壊死とは細胞数が減少して死を迎えること。変性は性質が変化すること。

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Ｑ高齢者のぎっくり腰、骨が萎縮しているといわれたのですが・・・

さて、本日は東京都豊島区の千川にお住まいになられているご高齢者の方からのご相談となるのですが、慢性的な腰痛を患っておられ、たびたびぎっくり腰になるため病院を受診されたそうです。すると骨が萎縮してしまう病気であるという診断を受けました。ところで萎縮とはどういう意味なのですか？似たような言葉に変性とか、壊死などという言葉がありますがそれとどういった違いがあるのですか？このような質問です。

Ａ、萎縮とは臓器や組織、細胞の容量が少なくなること

では回答になりますが、萎縮というものは細胞の数はそのままに、臓器や組織、細胞の容量が少なくなることを意味すると思ってください。皆様が若い２０代の頃に筋骨隆々だったころと比較すると今は骨と筋（すじ）だけのように思えてしまいますが筋肉や骨の細胞の数は若い頃と同じぐらいだと思ってください。ところが細胞の容量が減ってやせ衰えてしまっているのが今のお姿になることです。つまり萎縮とはやせ衰えていることだと思っていただければほぼ正しい認識になると言えます。

骨粗しょう症も萎縮の一つである。

ご高齢者が萎縮によってぎっくり腰を起こすといったらその代表的な病気としましては骨粗しょう症の存在を挙げることができます。この病気のせいで骨が痩せてしまい十分な耐久性を保てなくなりますと、体重を支えきれなくなりしだいに背骨に変形が発生し、発生した変形によって骨に棘のようなものができてそれが腰の神経を刺激することでぎっくり腰が引き起こされることがございます。

ただし、萎縮は鍛錬次第で回復する

ところがやせ衰えてしまった骨や筋肉というものは努力して鍛錬を積み重ねていただくことで少し年月は掛かりますがちょっとずつ骨量や筋肉量が元通りに回復してゆきます。

壊死は細胞が死を迎え二度と戻らない

では萎縮と壊死の違いになるのですが、壊死の場合は細胞が死を迎えてしまうため、痩せてしまうというよりも消滅して行きます。死を迎えた細胞は体の貪食細胞達に異物として認識を受けてしまいますので二度と元通りに戻ることはありません。

変性とは組織の性状が変化すること

また、似たような言葉で変性という言葉がありますが、これはその組織の性状が変化することだと思ってください。例えば毎日沢山歩いている人の脚の裏の皮膚は硬く硬質化しておりますが、それは足の裏にそういった組織が集まってきて変性を起こしたため起こる現象です。筋肉など動かさずにいることでスジのように変性してしまうこともございますので適度に運動をすることが良いと言われております。