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大腿骨頭すべり症は１０～１６歳ぐらいの子供に起こる大腿骨の骨端軟骨板で起こる骨のズレる病気であり、スポーツなどをしているお子さんで明らかな受傷機転を持つ。数万件に１件ぐらいの発生であり、大人では起こらないもの。ぎっくり腰に近い痛みを訴えることがあるがほとんどのものは電話口で相談いただいた時点でスクリーニング（篩い分け・判別）できるものであるのでご安心ください。

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大腿骨頭すべり症とぎっくり腰について

さて、本日は大腿骨頭すべり症という稀な病気のお話をさせていただきたいと思います。ぎっくり腰ではありませんがぎっくり腰に似た症状を訴えることがありますので一応沢山のご紹介させていただく記事の一つとしてこのページでふれて行こうと思います。非常に稀なものであり数万人に１件ぐらいの発生確率であり、なおかつ判別（スクリーニング）が比較的容易なので皆様はこの病気の心配をすることはまったく無いと言い切ってしまっても良いでしょう。

大腿骨の骨端で骨頭がずれてしまうもの。

この病気というものは骨端症などと呼ばれるものの一種であり、私達の骨が成長するときには長くなるのですが、骨の端には骨端軟骨というものがあってそこで様々な長軸方向への刺激を受けることでその部分から骨を作るためのホルモンなどが作られると言われております。ところがこの軟骨部分は子供の場合は耐久力が弱いため、強い力が加わるとずれて動いてしまうことがあるのです。

つまり、子供の病気の一種である。

つまり、このことからこの病気というものは子供に起こる病気であることが分かります。股関節の痛みなのですが、本人は『お尻が痛い』とか『腰が痛い』とか『足が痛い』などぎっくり腰に近い痛みを訴えることがあります。電話口で私どもにお子さんの年齢を御伝えいただければまず子供にぎっくり腰が起こること自体が稀なので直ぐに『あれ！お子さんですか？』と異常に気が付きます。

発生年齢は１０～１６歳に起こる

お子さんに多いわけですがどれぐらいの年代に起こるのかと申しますと、やはり１０～１６歳ぐらいで本格的にスポーツや部活動に力を入れている年齢ですね。この年齢では骨の発育が不十分でなおかつ筋肉が発達し始めるので動きに骨がついてゆけず骨端の軟骨の部分で骨がずれてしまうのです。

対処としては徒手矯正をして、装具固定をする。

では治療法としてはどのようになるのかと申しますと、ほとんどのものは後方に骨端がずれるのですが、骨のズレた方向を正確に見極めて本来の位置へと矯正し、後はコルセットなどで固定して経過を観察すれば自然に治癒することがございます。しかし、当院ではお電話口でのご相談の時点で基本的には最初から病院などをすすめ対処は行いません。