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全身の慢性疲労によるぎっくり腰について、筋肉はエネルギーが枯渇すると柔軟性を失い短縮する特性があり、局所疲労と異なり慢性疲労では多様なきっかけでぎっくり腰を発症してしまう。体力を消耗しているときには無理な運動はできるだけ控え体力回復に努めることがぎっくり腰対策となる。

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慢性疲労によるぎっくり腰について

さて、本日はぎっくり腰の中でも慢性疲労によるぎっくり腰についてお話させていただきましょう。

慢性疲労によるぎっくり腰は様々なキッカケで発生する。

通常の腰部や足腰などの局所的な疲労によって生じるぎっくり腰というものと異なり慢性疲労では様々なきっかけでぎっくり腰を起こすことがございます。それこそ腰を屈めてなってしまうこともあれば腰を反らしたり、捻ったり、クシャミをしたりと多用な発生機序を持ちます。とくに重たいものを持ち上げたわけでもないのにズキズキと徐々に痛みが大きくなっていったりととにかく多様な発生があります。

局所的な筋疲労は一定の動作だけが制限される。

この慢性と局所の疲労がどのようにぎっくり腰に関係するのかと申しますと局所の疲労というものは一定の動作だけが制限されるようになります。例えば太腿の裏のハムストリングスという筋肉が疲労すると腰を屈める動作や太腿を持ち上げる動作などこの筋肉を引き伸ばそうとする動作によって腰が代償的に働いて腰痛を引き起こします。しかし、腰を反らすようなこの筋肉の短縮させる方向へと体を動かす分には制限は受けません。もちろん多少の制限はありますが、そこまで大きなものとはなりません。

筋肉はエネルギーが欠乏すると短縮を起こす。

ではなぜこのような可動域の制限を受けてしまうのかと申しますと、筋肉はエネルギーを使って伸び縮みさせて運動をしておりますが、エネルギーが失われて欠乏状態になると、短縮したまま伸びなくなってしまうのです。常に短縮してしまいます。この短縮が太腿の筋肉で起こると骨盤の動作を制限し、その分だけ腰椎を代償的に働かせるため腰椎に負担が蓄積されてぎっくり腰が起こるのです。

慢性疲労は全身で起こりエネルギー総量が枯渇した状態

では慢性疲労ではどうなるのか？と申しますと局所ではなく全身で起こっていると思ってください。体内の栄養成分が全て失われてしまい血液中や内臓、筋肉や骨などあらゆる組織でエネルギーが不足してしまいます。局所の疲労のようなダメージの蓄積はありませんがエネルギーが失われてエネルギー総量が枯渇した状態に陥ります。いわば一時的に老人のようになってしまったものだと思って老人はロボットのようにガチガチの動きをすると思いますがあれと同じ状態になりますので無理に腰を動かすとその負担によって腰にストレスが集中してしまいぎっくり腰になってしまうのです。

無理な運動を続けないように気をつける。

では、もしもそういった状況に陥ってしまったとしたらどういうことに気をつけるべきなのかと申しますと、常にぎっくり腰に陥り易いということに気をつけるべきであると思ってください。これは決してぎっくり腰だけではありません。膝痛や股関節痛など体の節々の病気に陥りやすいのでそのことを念頭に置いていただき、とにかく無理な運動を続けないように気をつけるべきです。週末の家族サービスなど企画している場合であってもひとまず体を休めていただくことが良いでしょう。もちろん家族サービスは必要ですから映画鑑賞やコンサートなど出来るだけ体力の消耗を伴わないものを選んでいただければよいかと思います。

体力は年々衰えて行くため、設備投資や人材確保など早めに行かなければ将来先細りする。

また、今現在体を使う肉体労働をされている方ですと年々体力が衰えてしまい、ぎっくり腰の頻度が増えてゆきます。このようにならぬためにはそういった体力の衰えを仕事などで踏まえていただき、例えば農業でしたら早くから設備投資によってトラクターやコンバインなどの農耕機器の力を借りるなどしたり、建設現場などでは新しい社員さんの採用を検討し人材確保や育成など将来先細りしないように早くから取り組んで行く必要があります。どうしてもマンパワーは寄る年波には勝てないということを自覚する必要があると言えるでしょう。

日頃から体をメンテナンスすることも不可欠

また、できるだけ日頃から体をしっかりとメンテナンスすることも不可欠であると言えます。体力が消耗していて筋肉の柔軟性が失われ易いので毎日お風呂上りに５分ほどさまざまなストレッチ体操を行って全身を柔らかくするように心がけていただければぎっくり腰の発生はそれだけでも随分と抑えられます。またしっかりとした食事などで栄養を補っていただくことも大切です。

日常のぎっくり腰対策について

さて、今日も最後に日常に行うことのできるぎっくり腰の対策法についてお話させていただきましょう。

ぎっくり腰を防止するためには日頃の足腰などの筋肉の疲労を癒していただくことが良いと言えます。脚に関してはストレッチなどで非常に伸ばしやすいのでとても簡単にケアできます。また、骨盤のお尻の筋肉もかろうじてストレッチで伸ばすことができます。ところが腰椎の筋肉だけは直接的に伸ばすことって難しいですよね。

腰椎の筋肉をストレッチするためには骨盤を固定することが必要

ではもしも腰椎のキワに存在する脊柱起立筋をしっかりと伸ばしたいとお考えになられたときにはどうするべきなのでしょうか？ここでオススメする方法は骨盤をしっかりと固定した状態で腰椎だけをストレッチして行く方法です。壁を背にしていただき骨盤を壁に密着させ、その状態で腰のおへそのラインから上を意識的に曲げて行って見ましょう。すると骨盤運動を伴わずに腰椎を優先的に伸ばすことができるようになります。とても心地よい実感がありますので慢性腰痛の方にはとくにオススメできるストレッチになります。ただし、腰椎椎間板ヘルニアや何らかの腰の持病をお持ちになられている方はどうしても最初は専門家の指導が必要になりますのでユークル整体院で指導を受けていただければと思います。

以下のような指圧器具を用いて寝転がって突起を腰に当てて気持よいと思える強さで患部にあてがっていただくことでコリがほぐれて腰痛が和らぐこともございますのでオススメできます。