中村橋ぎっくり腰｜ぎっくり腰専門

ぎっくり腰と判別すべきものの中では比較的判別が容易なものとして大腿骨近位部の負傷がある。高齢者などの骨の衰えてしまった人が転倒したときなどに起こることが多く、若い人では交通事故などの明らかな強大な力が加わって発生した高エネルギー外傷などが上げられる。血流動態に気をつけることが必要で出血量が多くなるときにはショック症状を起こすこともあるので受傷機転（きっかけ）を聞いて原因が当てはまれば専門機関での対処をする必要がある。

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ぎっくり腰と高齢者の大腿骨近位部骨折について

さて、本日はぎっくり腰と判別すべき疾患ということで高齢者の大腿骨近位部骨折についてお話させていただきたいと思います。インターネットをご覧になられている世代の働かれている若い方ではなかなか考えられないものですからどうかご安心なさってください。今回のようなものもぎっくり腰と痛みの出方が似ていることがあり、患者様によっては『ぎっくり腰になったようだ・・・』と申し出ることがあったりします。

発生原因①高齢者が転倒して立ちあがれなくなる。

良くある発生原因はご高齢者が転倒したり、尻餅をついたり、何かがドカンと腰やお尻などにぶつかったときにこれが発生することがあります。また、尻餅をついたときに骨が折れてしまうのですが、折れ具合によってはすぐに痛みを発することなく数日後に腰を深くかがめたなど二次的な動作で初めて痛みを出すことがあります。要するには折れかかっていることがあるわけです。折れかかっているときには痛みを発することがないのですが本格的に折れたときに痛みを訴えることがあります。

高齢者が転倒していれば病院の受診を案内すると供に骨折の危険性を御伝えし応急処置をする

私どもはご高齢者の方からのぎっくり腰の訴えがあったときには受傷したきっかけをお聞きするわけですが、そのときに転倒している事実があればこの病気の可能性があることを説明し、痛みの緩和をする処置をするわけですが、それと供に患部を固定するための包帯処置などの応急処置を行わせていただくこともございます。もちろん訴えが合った時点で病院の受診をご案内する場合もあります。

ぎっくり腰になった！腰が痛い！お尻が痛いなどと訴える

この症状をお持ちになられるケースでは患者様はぎっくり腰になったとか、腰が痛いとか、お尻が痛いなど、大腿骨の近位部はお尻と近接しているため、ぎっくり腰に似た症状を訴えることがあります。

若い年代では高エネルギー外傷がきっかけとなるため、救急車で担ぎこまれることがほとんど

この病気というものは基本的には高齢者の場合は身の回りの転倒程度の負傷で起こることがありますが、若い方でも生じることがございます。しかし、骨がとても丈夫なので車に跳ねられたとか自動車の接触事故だとか、高所からの飛び降りなどの明らかな高エネルギーの外傷がキッカケになります。普通に考えると受傷した時点で救急車を呼ぶ流れとなりますので私どものもとを受診されるようなことはほぼ考えられません。皆様もここまで明らかな受傷原因があるときには自力で動けなければ救急車を呼んでも良いでしょう。

血流動態に注意を払う必要がある。

近位部の骨折で最も注意すべきことは血流動態です。ぎっくり腰と症状は似ているのですが、かなりの内出血を伴うことがあり、出血が続くと鼓動が激しくなったり顔面が蒼白になったりとショック状態に近い症状を呈することがあります。酷いときには大量出血によって意識を失ったりすることがありますので受傷早期にそういった発生機序などがあれば早期に病院を受診していただくようにすることが適切な処置であると言えます。