中井ぎっくり腰｜ぎっくり腰専門

ＤＶＤを送付してご相談くださった症例、ストレッチをしても治らない理由に目的自体が間違っていること、やり方も自己流の方法で逆効果となっている。ストレッチする筋肉を意識できていないことが挙げられる。柔軟性を高めるためにはポーズを真似ても意味はなく目的とする筋肉を意識することが必要、最初は専門家の指導を仰がないと逆効果になることがほとんど

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ストレッチをしてもなぜ痛みが治らないのですか？

さて、本日は中井にお住まいになられている女性の方からのご相談になります。たびたびぎっくり腰になるものですから、ぎっくり腰の防止のために自宅でストレッチ体操をしているそうです。ところが中々ぎっくり腰の再発が収まらずお困りなられております。どうしてストレッチをしても症状が繰り返されてしまうのでしょうか？このような質問になります。

今回の患者様に関しては当院に普段実施している体操を実際にＤＶＤに収めたものをわざわざ送付してくださっておりますのでそれに基づいた回答をして行きたいと思います。

目的は柔軟性の向上である。

ではまず私が感じた内容としては、実際の場面からおそらく実施している目的自体が間違っているのではないかと推察されます。長座位から体をズンズンと前に何度も反復して勢い良く前屈しているのですが、これでは腹筋の筋力をトレーニングすることにはつながっても、太腿の裏やふくらはぎ、背中や腰のストレッチにはならないように思われます。ストレッチといものは実施する目的は主に柔軟性の向上となります。もちろん関節が柔らかくなると重心が安定してパワーアップしますが、それが直接的な目的ではありません。これまで運動の経験の無い方ではどうしても見たままのことを自己流で真似て『運動をがんばったぞ』と満足されてしまうことが多いです。かなり反動を使っておりますので筋肉が伸張反射という現象を起こしてしまい反射的に硬くなっている可能性があります。つまりストレッチが逆効果になっているのです。

運動はきちんと専門家の指導を受けましょう。

どうしても運動というものは見た目を真似ることだけで多くの方が基本的な原理について全く理解をしていないことが多いです。直接専門家と対面して筋肉の使い方が間違っておらぬか？正しく体が伸びているのか？など最初は見てもらわないと自分が正しく実施していると思い込んでしまい余計に病気の状態が悪くなってしまうことさえあるのです。運動やストレッチというものは正しい知識に基づいたことをせねば自己満足だけで何も変化は起こりませんので注意が必要なのです。

ヨガなどのポージングで体を鍛錬するものとは内容がだいぶ異なります。ストレッチではポーズを真似てもどの筋肉が伸ばされているのか？という理解がなければ多くの場合は無駄な鍛錬となってしまうので是非とも有効に体を鍛えたいとお考えになられたときには専門家の指導を直接に仰ぐようにしてください。